生成AIの現在と今後
生成AIは注目度が高く、各企業が重点的にリソースを注いでいる分野です。用途はコンシューマー向けには自社サービスの無人化・半自動化、社内においては事業の企画・アイデアを生成AIに尋ねることでベースとなりそうなアイデア・イメージを取得するなどが挙げられます。生成AIは特定のテーマにプロンプトを追加していくことにより、精度や品質が向上していきます。
エンドユーザーに向けた生成AI活用例
金融機関におけるchatbotは企業側によるプロンプトのチューニングにより精度が高まってきている。現状は新規顧客の獲得や未加入サービスへの加入促進が主だったものであるが、今後は既存顧客に対するロイヤリティ化・アップセル施策を目的とした接客クオリティにシフトしていくと想定される。
社内での生成AI活用例
- 日本航空:社員からのFAQについて半自動化の環境を構築
- KDDI:クリエイティブ業務や企画業務のリサーチを生成AIがサポート
- パナソニック:AIアシスタントがプログラミング業務をサポート
主な活用分野
- テキスト生成、要約、翻訳
- 音声処理、加工
- 市場動向の分析と新規アイデアの提案
- オリジナル画像や動画の生成
- カスタマーサポートの自動応答
- プログラミングコードの生成
- 会議での議事録作成
- web、UI、フォントデザインの生成
生成AIの提供企業
- NECグループ:生体認証技術に強み
- NTTグループ:テキストデータの解析に強み
- ソニーグループ:音声・画像認識技術に強み
- 日立グループ:作業効率化に強み
- 富士通グループ:翻訳・記事要約に強み
今後の見通し
現在は生成AIのアウトプット(ドキュメント・映像・認証などの処理結果)を人間が抜粋したり微調整・修正して活用しているが、今後は生成AIが考案した業務モデル・事業モデルそのものを人間が評価してモデルを人間が微調整していく使われ方が主流になっていくと想定される。